ダイナミックムーブの精度を上げる方法
函館、まだ雪が降りますね~
降ってもすぐに解けるようにはなってきましたが。
今年の函館の3月の気温は、平年並みに推移、ってとこみたいですね。
外でボルダリングが出来るのはもう少し先の様です。
今日は、ダイナミックムーブ時に精度を上げる方法についての記事です。
ボルダリングで避けて通る事の出来ないのがダイナミックムーブ(ためと勢いを使うムーブ)
初心者で苦手意識のあるクライマーは読んで、実践してみてください。
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両手両足を使い一点(重心)を移動させる意識を持つ
スタティックムーブ(じわじわと次のホールドを取りに行くムーブ)は安定しているクライマーが、ダイナミックムーブをした時に精度が悪くなるのは、
両手両足の伸縮に無駄があるから、
です。
ダイナミックムーブ時に、例えば、
右腕の伸縮で発生する力のベクトルの向きを、
左腕や両足の伸縮による力のベクトルが曲げている、
結果として、到達点(次のホールドを保持可能な上体の位置)がずれる、という事が起きています。
これを改善する為には、
ムーブで移動させる対象として、上体全体を意識するのではなく、
一点(個人的には、胃の辺り)を意識する、
と良いです。
根拠としては、以下が考えられます。
ダイナミックムーブ時に移動させる対象として、ぼんやりと上体全体を意識すると、
両腕については上体から繋がっている肩から先、
同様に、足については股間から先
の意識しか持てないのですが、
実は、
登る時に腕に力を入れるという事は、肩から内側の筋肉も連動して力が入る訳ですし、
両足についても同様です。
これらの上体内を含む筋肉まで意識し、その連動が上手くいかないと、前述の様な、
ベクトルの向きの変化
が起きてしまうのです。
逆に言えば、
体の中の一点(私が意識しているのは胃のあたりですね)を移動させる、という意識を持つ事で、
上体内の筋肉にまで意識を持つ事ができます。
結果として、ダイナミックムーブ時の精度を上げることができるのです。
手足をギリギリまでホールドに残す
ダイナミックムーブ時の精度を上げる方法としてもう一つ挙げるとするならば、
ホールドと接触している手足をギリギリまで残す、
という事でしょう。
これをすることにより精度が上がる理由は2つあり、
1つは、
体が描く軌道を修正できる
というものです。
ダイナミックムーブ時に描く上体の軌道が多少悪くても、早い段階で判断できれば、
まだ残っている手又は足に修正する力を入れる事により、理想の到達点に達する事ができます。
2つ目は、
ホールドに加える力の最大値を抑えることができる
という事です。
ダイナミックムーブに一度でも挑戦したことのある方は、
ホールドを弾く手の力や、ホールドを踏む一瞬の力が大きいほど、方向の制御が難しくなる事は理解できると思います。
しかしながら、ダイナミックムーブで体を移動させるときに必要な加速度を得るためには、
上記の短い時間に大きな力を加える、という事をしなくても、
長い時間に小さな力を加え続ける、という方法でも実現可能です。
そしてこの方法には、先述した通り、方向の制御性が失われにくい、というメリットがあります。
つまり精度を上げるという事が可能になるのですね。
まとめ
同じフィジカルでも、意識の仕方によって上がったり下がったりするのが、ダイナミックムーブ時の精度です。
ダイナミックムーブが苦手な初心者の方は、この記事の内容を意識してみてください。
経験者との差が縮まると思います。